ワーキングホリデーはお金を稼ぎながら、現地で語学学習ができるため、人気のある留学手段の一つです。
ワーキングホリデーの地として人気が高いオーストラリアでは、2022/23年の日本人向けワーキングホリデービザの発給数が、1万4,398件と最高記録を更新しました。(アジア経済ニュース 日本人へのワーホリビザ発給数、過去最高に より)
しかし、ネット上などで「ワーキングホリデーはやめた方がいい」などの情報も多くあり、ワーキングホリデーに対して不安な気持ちをいたいている方も多いでしょう。
確かに、ワーキングホリデーには、デメリットも存在します。
しかし、ワーキングホリデーを有効に利用できれば、メリットも大きいです。
本記事では、ワーキングホリデーのデメリットについて解説した上で、ワーキングホリデーを有効に活用する方法を紹介します。
- ワーキングホリデーのデメリット
- ワーキングホリデーの有効な利用方法
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「ワーキングホリデーはやめた方がいい」と言われる理由
「ワーキングホリデーはやめた方がいい」と言われるのには、以下のような理由があります。
ワーキングホリデーも利用の仕方によっては、様々なデメリットが存在します。
やめた方がいい理由を知らないままワーキングホリデーを利用すると、期待していたほどの効果がでない可能性が高いでしょう。
逆にやめた方がいい理由を知っていれば、失敗するケースを避けられる可能性が高くなります。
「ワーキングホリデーはやめた方がいい」と言われる理由をそれぞれ解説します。
理由を理解して、ワーキングホリデーを有効に活用してください。
期待していたほど語学力が身につくとは限らない
ワーキングホリデーに行ったとしても、積極的に使用しないと、言語学習はできません。
以下のような人は、ワーキングホリデーを利用しても、語学力が思ったほど身につかない可能性が高いです。
- 目的意識が乏しい
- 日本人とばかり付き合う
- 語学力が不十分な状態でワーキングホリデーに行ってしまう
- 現地の文化や慣習に興味がない
ワーキングホリデーを利用したからといって、無条件で語学が上達するわけではありません。
普段から学びたい言語でコミュニケーションを多くとらなければ、期待していたほどの語学力は身につかないでしょう。
現地の人と積極的にコミュニケーションをとり、様々なことを学ぼうとする姿勢が語学力の向上には大切です。
仕事に就くのに苦労する可能性がある
ワーキングホリデーで現地に行けば、簡単に仕事につけるわけではありません。
仕事に就くためには、仕事探しから面接まで全て自分でしなくてはならないからです。
- 求人サイトなどで仕事を探す
- 履歴書(レジュメ)を作成し、希望の仕事先に渡す
- 面接を受ける
仕事探しから面接まで、全て現地の言葉でする必要があります。
面接などで現地の言葉がわからないと、雇い主から買い叩かれ、最低賃金すら支払われない可能性もあります。
ワーキングホリデーでの主な仕事
ワーキングホリデーで就ける仕事は様々です。
- レストランやカフェなどの飲食業
- 衣料品店やスーパーマーケットなどの小売業
- ホテル業界
- ファームステイ
- ツアーガイド
- 日本語教師
語学力に自信がなくても、日本食レストランなどであれば、苦労することは比較的少ないでしょう。
しかし、日本食レストランでは現地の言葉で話す機会が少なく、語学の上達には繋がりにくいです。
自分のワーキングホリデーを利用する目的を踏まえた上で、仕事選びをするようにしましょう。
キャリアにブランクが生じる
ワーキングホリデーにより、キャリアにブランクが生じ、帰国後に就職などで影響が出る恐れがあります。
ワーキングホリデーを利用するには6ヶ月〜1年程度の期間が必要です。
ワーキングホリデーをしている期間は、休職や退職するなどして一時的に仕事から離れなければならず、履歴書上の空白期間が発生します。
ワーキングホリデーでの経験や実績が、企業が求めているスキルや経験に直結するとは限らず、履歴書上の空白期間が就職に不利に働く可能性があります。
ワーキングホリデーをキャリアアップに繋げるためにも、以下のような点に注意するようにしましょう。
- 目的を明確にしてからワーキングホリデーを利用する
- ワーキングホリデー中の経験を記録する
- 現地の人と交流し、ワーキングホリデー後も交流を続ける
- 企業が求めていることと、ワーキングホリデー中の経験を結びつける
- 具体的なエピソードを交えて、ワーキングホリデーの経験を説明する
ワーキングホリデーは、キャリアにとってプラスに働く大きな経験になります。
ワーキングホリデー中の経験をうまく説明して、キャリアアップに繋げましょう。
ある程度まとまったお金が必要
働きながら現地で滞在できるため、お金はあまり必要ないと考えている方もいるかもしれませんが、ワーキングホリデーを利用するにはある程度まとまったお金が必要です。
ワーキングホリデーに行くために必要なお金は以下の通りです。
用途 | 金額 |
---|---|
ビザの申請 | 6万円前後 |
航空チケット | 15〜25万円程度 |
海外留学保険 | 約25万円/年 |
(ワーキングホリデー(ワーホリ)に必要な費用【2024年版】一般社団法人日本ワーキング・ホリデー協会 より)
ワーキングホリデーに行くだけでも、上記の用途でまとまったお金が必要です。
また、すぐに働けるかわからないため、3ヶ月分の生活費(約15万円/月)を用意すべきでしょう。
さらに語学学校に通う場合には、入学金や授業料が必要になります。
ワーキングホリデーを満喫するためにも、計画的に必要な資金を貯めておくようにしましょう。
現地の文化に馴染めない可能性がある
実際にワーキングホリデーで現地に行ってみないと、文化に馴染めるかどうかはわかりません。
ワーキングホリデーの大きなメリットの一つが、日本とは違う異文化を体験できることです。
しかし、異文化に馴染めず、ストレスを抱える方も多くいます。
異文化に馴染めない場合には、途中で断念したり、一時帰国しても構いません。
ただし、一時帰国する際には以下の点に注意するようにしましょう。
- 一時帰国中もビザの有効期間にカウントされる
- 複数回一時帰国すると、入国審査が厳しくなる可能性がある
- 再度、仕事を探さなければならない可能性がある
異文化に馴染めない時には、早めに帰国するという選択肢もあることを覚えておいてください。
「ワーキングホリデーはやめた方がいい」とならないための方法
ワーキングホリデーで失敗しないためには以下の点に気をつけるようにしましょう。
ある程度の準備をし気をつけて生活すれば、充実したワーキングホリデーにできます。
ワーキングホリデーを有効に利用するための方法を解説するので、よりよい体験をするための参考にしてください。
具体的な目標を設定する
ワーキングホリデーを有効に利用するためには、具体的な目標を持つことが不可欠です。
- 仕事で武器になるぐらいの語学を身につけたい
- 料理やスキューバダイビングなどスキルを取得したい
- 海外の生活を通じて、視野を広げたい
- 海外で働く経験を積みたい
具体的な目標を立てる際には、ワーキングホリデー後のキャリアパスを見据えて、目標を設定するのが重要です。
キャリアパスを見据えて目標を設定すれば、ワーキングホリデー後のキャリアアップにもつながりやすいでしょう。
ワーキングホリデー前にある程度の語学力を身につける
ワーキングホリデーは語学力が低くても利用できますが、ある程度の語学力があれば、より充実した体験ができます。
- よりよい仕事に就ける機会が増える
- 現地の人とコミュニケーションが取りやすい
- トラブル発生時にも対応できる
英語の場合、日常会話程度なら、中学校レベルの英語力でも会話できます。
しかし、仕事をする場合には、より高度な語学力が求められる可能性があります。
TOEICの点数では、730点以上とれれば「業務上大きな支障がない」レベルの英語力が備わっていると言えます。(TOEIC®︎スコアとコミュニケーション能力レベルの相関表 より)
「より条件の良い仕事に就きたい」「現地の人とのコミュニケーションを多くとりたい」と考えるのであれば、ワーキングホリデー前に十分な語学力を身につけるようにしましょう。
仕事をするのに必要な英語力
一言で仕事と言っても、必要な語学力は様々です。
それぞれの仕事で必要な英語力は以下の通りです。
TOEIC | IELTC | TOEFL iBT | |
---|---|---|---|
飲食や宿泊業などの一般的な仕事 | 650点 | 5.5〜6.0 | 70〜80点 |
ITなどの専門職 | 800点以上 | 6.5 | 90点 |
ビジネス関連の仕事 | 850点以上 | 7.0 | 100点 |
英語教育関連の仕事 | 900点 | 7.5 | 110点 |
(ワーホリ成功の秘訣!TOEIC650点で仕事も留学も楽しもう 一般社団法人日本ワーキング・ホリデー協会 より)
上記の点数がなければ働けないというわけではありませんが、仕事を選ぶ際の英語力の目安にしてください。
積極的に現地の人とコミュニケーションをとる
ワーキングホリデーで充実した生活をするためには、積極的に現地の人とコミュニケーションをとるのが重要です。
- 語学が向上する
- 異文化への理解が広がる
- 様々な人脈ができる
国によっては、日本人が多くいる場合もあります。
安心感やコミュニケーションのしやすさから、どうしても日本人に頼ってしまいがちです。
ワーキングホリデーに行っても、日本人とばかり交際していては、得られるものは多くありません。
現地の人と交流することで、語学の勉強や異文化の理解につながります。
ワーキングホリデー中は日本人との交流は控えて、現地の人と積極的にコミュニケーションをとりましょう。
不安であればワーホリエージェントを利用する
ワーキングホリデーを利用したいけど不安が強い人は、ワーホリエージェントを利用するのも良い選択肢と言えます。
ワーホリエージェントとは、ワーキングホリデーに関する手続きやサポートを請け負うサービスです。
- ワーキングホリデーの計画の提案
- ワーキングホリデービザ申請のサポート
- 渡航先の情報提供
- 航空券の手配
- 語学学校の紹介
- 仕事探しのサポート
- トラブル時のサポート
- 宿泊先の手配
ワーホリエージェントは、ワーキングホリデーを支援する専門職です。
「渡航先でのトラブルが不安」「情報が少なく専門家に相談したい」などと考えている方は、ワーホリエージェントの利用も検討しましょう。
ワーホリエージェント利用するメリットとデメリット
ワーホリエージェントにも、利用する上でのメリットとデメリットがあります。
メリット |
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---|---|
デメリット |
|
ワーホリエージェントは、とても便利なサービスです。
しかし、ワーホリエージェントを利用すると様々な手続きをサポートしてくれるため、自分でする楽しみが減ってしまいます。
ワーキングホリデーをする目的が何かをしっかりと考えた上で、ワーホリエージェントを利用するかを慎重に考えてください。
ワーキングホリデーをやめた方がいい理由を理解し有効に利用しよう
「ワーキングホリデーはやめた方がいい」と言われるのには、たくさんの理由があります。
しかし、やめた方がいい理由を理解し有効に利用すれば、ワーキングホリデーのメリットは大きいです。
- 具体的な目標を設定する
- ワーキングホリデーの前にある程度の語学力を取得する
- 積極的に現地の人とコミュニケーションをとる
- 不安であればワーホリエージェントを利用
事前準備をした上で気をつけて生活すれば、ワーキングホリデーにより、様々なことが学べます。
本記事を参考にして、ワーキングホリデーにチャレンジしてみてください。