「海外旅行に行きたいけど、英語ができなくて心配」「海外旅行中に英語ができないと、困ってしまうのでは?」などと、英語ができなくて海外旅行をためらっている人は多くいます。
令和5年度には、旅行やビジネスなど様々な理由で日本から出国した人の人数は、962万人になります。(訪日外国人旅行者数・出国日本人数 国土交通省官公庁より)
多くの人が海外に出国していますが、すべての人が英語を話せるわけではありません。
英語ができなくても、海外旅行は楽しめます。
本記事では、英語ができなくても海外旅行を楽しめる理由や、海外旅行を楽しむ方法を解説します。
- 英語ができなくても、海外旅行を楽しめる理由
- 英語ができない人が海外旅行を楽しむ方法
海外旅行で英語できないでも大丈夫な理由
海外旅行で英語ができなくても大丈夫な理由は以下の通りです。
- ホテルやレストランでは英語力をそれほど必要としない
- スマホを使って翻訳や情報収集ができる
- ジェスチャーなどの非言語的コミュニケーションが利用できる
- 日本語が通じやすい国や地域に行けば問題ない
英語で会話できないと旅行中に困らないか心配な人も多いと思いますが、英語ができなくても、海外旅行を楽しめます。
英語ができないだけで、海外旅行を躊躇している方は、損をしている可能性が高いです。
海外旅行で英語ができなくても大丈夫な理由をそれぞれ解説するので、英語ができなくて心配な人は参考にしてください。
ホテルやレストランでは英語をそれほど必要としない
旅行先のホテルやレストランでは、英語をそれほど必要としないケースが多いです。
旅行先のホテルやレストランの従業員のかたは、英語の通じない人に対応するのに慣れているからです。
たとえば、かたことの英語や指差しなどのジェスチャーなどでも通じることが多いでしょう。
日本人観光客が多いホテルやレストランでは、日本語を話せる従業員が働いていたり、日本語で書かれた案内やメニューも目にします。
旅行先では、英語ができない人も多いので「自分だけ英語ができない」と思わずに、思い切ってコミュニケーションするようにしましょう。
スマホを使って翻訳や情報収集ができる
スマホを使用することで翻訳アプリを使用したり、現地で気軽に情報を検索したりできるので、海外旅行で英語ができなくて困ることは減っています。
海外旅行でスマホを使用すると、次のような利点があります。
- 翻訳アプリを利用できる
- 道順や観光情報などを検索できる
- LINEなどで、海外でも日本とコミュニケーションがとれる
- 現地でも航空券や宿泊地などの予約ができる
スマホが使えると、英語ができない負担がかなり軽減します。
海外でスマホを使用する際にはデータローミングをオフにする
海外でスマホを使用する時に、データローミングの機能がオンになっていると、高額な支払いを請求される恐れがあります。
データローミングとは、自分の契約している携帯会社のエリア外でスマホを利用する際に、他の回線を利用して通信をする機能です。
海外でデータローミングがオンになっていると、海外の回線を利用するため、高額な請求が発生します。
データローミングをオフにした上で、海外でスマホを利用する方法は以下の通りです。
- 海外パケット定額サービスを利用
- モバイルWifi ルーターをレンタルする
- 海外で使用できるSIMカードを購入する
海外でスマホの使用を考えている際には、旅行前に手続きなどをしたうえで、データローミングはオフにしましょう。
ジェスチャーなどの非言語でのコミュニケーションも利用できる
英語が話せなくても、ジェスチャーなどにより言語を使用せずにコミュニケーションできます。
海外で使える非言語でのコミュニケーション手段は、以下の通りです。
ジェスチャー |
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表情 |
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指差し |
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かたことの英語に加えて、ジェスチャーなどの非言語でのコミュニケーションを加えると、伝わる可能性が高くなります。
海外でしてはいけないジェスチャー
普段から日本では使用しますが、海外ではしてはいけないジェスチャーもあります。
日本と海外では、ジェスチャーの意味が異なることも少なくないためです。
海外で使用してはいけない代表的なジェスチャーを以下にまとめたので、参考にしてください。
ピースサイン | ギリシャやイギリス、オーストラリアなどでは、侮辱的な意味を持つ |
手招き(人を呼ぶ時のサイン) | 海外の多くの地域で「あっち行け」の意味になる |
親指を立てる(グッドのサイン) | 中東やアフリカでは、侮辱的な意味を持つ |
親指を下にたてる | 世界全般で、「死ね」などの意味になる |
親指と人差し指で円を描く(OKのサイン) | フランスやブラジルなど海外全般で、「能なし」や「脅し」の意味になる |
手のひらを相手に向ける(ストップのサイン) | ギリシャや中東、アフリカなどで、「バカ」などの意味を持つ |
日本語に通じやすい国や地域に行けば問題ない
英語ができないのなら、日本語が通じやすい国に行けば、コミュニケーションができない心配は少なくなるでしょう。
- ハワイ
- グアム
- 台湾
- サイパン
- 韓国
上に挙げたような日本人に人気のある国や地域では、英語ができずに困ることは少ないです。
日本人観光客が多い点や、歴史的な背景もあり、日本語が話せたり理解できる人も多くいます。
特に台湾などでは、親日家も多く、日本人観光客に友好的に接してくれる人も多いでしょう。
海外旅行を英語できない人が楽しむ6つの方法
英語ができないからといって、海外旅行を楽しめないことは決してありません。
様々な工夫をすると、英語ができない人でも海外旅行を楽しめるからです。
英語ができない人が、海外旅行を楽しむ方法は以下の通りです。
- 添乗員付きのツアーを利用する
- 翻訳アプリを活用する
- 日本の航空会社を選ぶ
- 基本的なフレーズを伝えられるように準備する
- 入国審査に備える
- 緊急連絡先を把握しておく
それぞれの方法を解説するので、海外旅行時に英語が苦手な人はぜひ試してください。
添乗員付きのツアーを利用する
添乗員付きのツアーを利用すると、英語が話せなくても心配せずに旅行できます。
ツアーについてくる添乗員は、日本人や日本語ができる人である場合がほとんどです。
英語ができる添乗員がツアーで帯同してくれれば、ホテルのチェックインなど、英語ができず不安なことにも対応してくれます。
- 移動やチケットを手配してくれる
- 効率よく観光できる
- 個人で旅行するよりやすいケースが多い
- 現地での心配事や非常事態にも対応してくれる
添乗員付きのツアーには、自由度が低いというデメリットもあります。
しかし、英語ができないのであれば、現地で頼りになる添乗員付きのツアーを利用するメリットの方が大きいでしょう。
翻訳アプリを利用する
翻訳アプリを利用すると、現地の人と会話する手助けになります。
多くの翻訳アプリがありますが、オフラインでも利用できるものがおすすめです。
海外ではインターネット環境が整備されていない地域も多く、接続できない可能性も高いからです。
オフラインでも利用できる、おすすめの翻訳アプリを紹介します。
Google翻訳 |
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Microsoft翻訳 |
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Papago |
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翻訳アプリを利用すれば、英語ができなくても、現地の人と会話できるでしょう。
日本の航空会社を選ぶ
英語ができないのなら、使用する航空会社も、JALやANAといった日本の航空会社を選ぶようにしましょう。
日本の航空会社であれば、キャビアアテンダント(CA)は日本人がメインで、機内においても日本語が通じるからです。
一方、外資系の航空会社の場合には日本人のCAは少なく、日本語が通じないケースが多いでしょう。
日本の航空会社を選ぶと、以下のようなメリットがあります。
- 機内で日本語が通じる
- 機内がとても清潔な場合が多い
- 機内食も日本人向けで、日本人の口に合う
- 飛行機の遅延が少ない
外資系の航空会社を利用しても、CAさんは丁寧に対応してくれます。
しかし、機内で日本語が通じる安心感は、英語ができない人にはありがたいでしょう。
基本的なフレーズを伝えられるように準備する
事前に簡単な英語のフレーズを伝えられるように準備すると、海外でもしもの時に大変役に立ちます。
- Could you help me?(手伝ってください)
- How do I get to the hotel?(ホテルにはどういったら良いですか?)
- I’d like to order this.(これが注文したいです)
- Can I have the bill?(お会計をお願いします)
- Help me!(助けてください)
- How much is this?(これはいくらですか?)
英語を話すのが難しければ、紙などに書いたものを見せるのも有効でしょう。
事前に、海外旅行用の英会話の本を準備するのもおすすめです。
入国審査に備える
海外旅行前に現地の入国審査を調べて、準備しておくと焦らずに入国できるでしょう。
英語ができない人でトラブルになりやすいのが、入国審査です。
入国審査とは、入国する資格があるかを調べるためのプロセスです。
入国の審査がスムーズにできなければ、入国が遅れるだけでなく、入国できないケースもあります。
英語で質問されることも多く、英語ができないと何を聞かれているかわからず、混乱してしまう人も多いです。
入国審査に必要なものや流れは、国によって違うこともあるため、事前に調べておくと良いでしょう。
入国審査で聞かれることや答え方
入国審査時に聞かれる質問はある程度決まっているため、事前に回答を用意し答える練習をすると、スムーズに入国できるでしょう。
聞かれる内容 | 主な英語での質問 | 英語での答え方 |
入国の目的 |
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滞在期間 |
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宿泊地 |
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出来るだけ簡潔に答えるのが、ポイントです。
聞き取れない時は、「I’m sorry my English is not very good」などと、英語が得意でないことを伝えましょう。
どうしても聞き取れない時には、宿泊地の情報や旅行日程のプリントを見せるようにしましょう。
緊急連絡先を把握しておく
もしもに備えて、海外旅行前に緊急連絡先を紙に書くなどして、把握するのがおすすめです。
- 日本領事館や日本大使館といった日本の在外公館
- 旅行代理店
- 保険会社
- クレジットカード会社
海外旅行では、不測の事態に陥るケースもゼロではありません。
特に、日本領事館などの日本の在外公館は、様々な相談ができます。
- パスポートの紛失
- 盗難などアクシデント
- 身の危険があった時
- 病気などの体調不良
日本の在外公館は、外務省の在外公館リストにて確認できます。
海外旅行前には必ずチェックし、連絡先を把握しましょう。
海外旅行は英語できない人も楽しめる!
海外旅行は、英語ができなくても楽しめます。
英語ができない場合は、以下の方法を試すと、よりスムーズに海外旅行ができるでしょう。
- 添乗員付きのツアーを利用する
- 翻訳アプリを活用する
- 日本の航空会社を選ぶ
- 基本的なフレーズを伝えられるように準備する
- 入国審査に備える
- 緊急連絡先を把握しておく
英語ができないからといって、海外旅行を避けていてはもったいないです。
本記事を参考にして、英語ができない人も海外旅行を楽しんでください。