語学を習得すると、仕事でも日常生活でも多くのメリットがあります。
今後のビジネスパーソンに必要なスキルを企業に聞いたアンケートでは、80%以上の人が「英語」と回答しました。(英語活用実態調査 2019より)
語学を習得すると、旅行などプライベートで使用できるだけではなく、キャリアアップにもつながるでしょう。
社会人で語学を習得する際には、独学で勉強するか、スクールなどに通うかの主に2通りの方法があります。
独学での語学の勉強は、費用が抑えられるというメリットがあるでしょう。
一方、成長が実感しづらく、挫折しやすいというデメリットがあるのも事実です。
本記事では、語学の勉強を独学で効率的にするポイントについて、わかりやすく解説します。
- 語学の勉強を独学で効率的にするポイント
- 独学での語学の勉強で挫折する理由
- 独学での語学の勉強でモチベーションを維持する方法
語学の勉強を独学で効率的にする5つのポイント
語学の勉強を独学で効率的にするには、以下のようなポイントがあります。
- 語学を勉強する目的を明確にする
- 毎日継続して語学を勉強する
- スキマ時間を有効活用する
- ひとつの勉強法に執着しない
- 積極的にアウトプットする
語学を習得するには、膨大な勉強時間が必要です。
大学卒業後に独学で、英検1級やTOEIC945点以上の英語力を身につけるためには、勉強時間が5025時間必要だと言われています。(日本の英語学習時間について:これまでの学習時間とこれから求められる学習時間より)
少しでもスムーズに語学を習得するためには、効率的な勉強法を取り入れる必要があるでしょう。
語学を効率的に勉強するポイントを解説するので、ぜひ参考にしてください。
語学を勉強する目的を明確にする
勉強を始める前に、語学を勉強する目的を考え、意識して取り組むのがおすすめです。
「なぜ語学を習得したいか?」を明確にすると、勉強の強い味方になってくれるでしょう。
語学を勉強する目的を明確にすると、以下のようなメリットがあります。
- 目的にあった勉強の仕方を選択できる
- 勉強の進捗状況を把握する基準になる
- モチベーションを維持しやすい
目的が明確でないと、少しうまくいかなかったり他の誘惑に負けたりして、挫折するリスクが高くなるでしょう。
毎日継続して語学を勉強する
毎日継続し、勉強を習慣化するのが、独学で語学を習得するための近道です。
習慣化すると、語学の勉強が日常化し、学習にかかる負担が小さくなるからです。
勉強を始める前に、日常の空き時間など使える時間を把握し、勉強する時間を決めましょう。
勉強時間は1日に30分など、短い時間でも構いません。
たとえ短くても、毎日継続して語学を勉強するのが重要です。
勉強を始めた最初の頃は、決められた時間に勉強するのが辛く感じるでしょう。
しかし、毎日続けて習慣化すれば、次第にストレスが少なくなり楽に勉強に取り組めます。
スキマ時間を有効活用する
スキマ時間に語学の勉強をすると、多くの時間が確保できます。
パナソニックの調べでは、現代人の無駄なスキマ時間は、1日に1時間9分もあると報告しています。(パナソニック株式会社 プレスリリースより)
- 電車での通勤中の15〜30分
- 家事の合間の5分
- 昼休憩の10分
- 待ち合わせの待機時間の5〜10分
スキマ時間は日常生活にあふれています。
スキマ時間を有効活用して勉強するためにも、5分〜10分程度の短い時間でできる勉強を常に準備しておくのがおすすめです。
- 単語の暗記
- 短いリスニング
- 英語で短い文章を書く
スキマ時間を活用すると、語学の勉強にあてられる時間が飛躍的に多くなります。
ひとつの勉強法に執着しない
長文読解やリスニングなど、ひとつの勉強に執着し繰り返すのは、避けるのがおすすめです。
ひとつの勉強法に執着すると、以下のようなデメリットがあります。
- 勉強の効率が下がる
- 実践的なスキルが身につきにくい
- マンネリ化して挫折しやすい
語学を習得するには、ひとつの能力だけでなく多くの能力に関する勉強が必要です。
- 聞く能力
- 話す能力
- 読む能力
- 書く能力
ひとつの勉強法に執着していては、語学の習得に必要な能力をバランスよく伸ばせません。
挫折するリスクも高いことも考慮すると、様々な勉強をバランスよくする必要があるでしょう。
積極的にアウトプットする
インプットばかりするのではなく、積極的にアウトプットするのが、語学を習得する近道になります。
語学の勉強でアウトプットすると、多くのメリットがあります。
- 知識の定着
- コミュニケーション能力の向上
- 自分の間違えや苦手を気付ける
- 勉強のモチベーションの向上
語学の勉強では、インプットよりアウトプットの方が重要だと言えます。
独学でもできるアウトプットの練習法としては、以下のようなものがあります。
シャドーイング | 音声を聞いて、少し遅れて聞いた音声を声に出す。 |
ディクテーション | 音声を聞いて、聞いた音声を正確に書き出す。 |
ひとりごと | 身の回りのことや今日のできごとなど、あらゆることを英語で話す。 |
音読 | 英語の文章を声に出して読む。 |
手軽にできるインプットの勉強法に偏りがちですが、アウトプットの勉強法も積極的に取り入れるように心掛けましょう。
独学での語学の勉強で挫折する4つの理由
独学で語学を勉強する大きなデメリットとして、挫折しやすいことが挙げられます。
独学での語学の勉強で挫折する理由は以下のとおりです。
- 語学を勉強する時間がない
- 高いハードルを設定してしまう
- 勉強に飽きてしまう
- 語学の上達が感じられない
挫折する理由がわからなければ、回避するのは困難です。
挫折する理由が理解できれば、回避するヒントになります。
挫折する理由をそれぞれ解説するので、対策を立てて回避しましょう。
語学を勉強する時間がない
時間がとれずに、語学の勉強を挫折する人は多くいます。
時間がとれない理由としては、「仕事が忙しい」「他にやりたいことがある」など様々です。
時間がとれずに悩んでいる人は、語学の勉強の優先順位を考えてみましょう。
優先順位の低いものの時間を削って、少しでも語学の勉強をする時間をつくる必要があります。
語学の勉強より優先順位が高いものがあり、時間が作れないのであれば、言語の習得は難しいと言わざるおえません。
独学で勉強を始める前に、優先順位を考えて、時間を確保するのがおすすめです。
高いハードルを設定してしまう
最初から高いハードルを設定してしまうと、挫折してしまうリスクが高くなります。
自分で設定したハードルを越えられないと、モチベーションが低下するからです。
- 「1ヶ月以内で、日常会話をマスターする」などの高い目標
- 「毎日5時間勉強する」などの重いノルマ
- 「完璧な発音を目指す」などの完璧主義な考え方
独学で言語を習得するには、毎日欠かさず勉強するのが重要です。
毎日達成できる目標やノルマを設定して、毎日欠かさずに勉強しましょう。
勉強に飽きてしまう
同じことを繰り返し、勉強に飽きてしまうケースもあります。
飽きずに継続するには、ある程度勉強のバリエーションを用意するのがおすすめです。
また、飽きずに勉強するためには、自分の好きなことや興味のあることを勉強に取り入れるのも有効でしょう。
好きなことや興味のあること | 勉強に取り入れる例 |
映画やドラマ | 映画やドラマの字幕や音声を勉強している言語に切り替えて視聴する。 |
音楽 | 勉強している言語の音楽を聴く。 |
読書 | 勉強している言語で書かれた本を読む。 |
飽きずに勉強するためにも、勉強法を工夫して、様々なバリエーションを持たすべきです。
語学の上達が感じられない
何を勉強するにしても、上達が自覚できないと、勉強を継続するのは難しいです。
特に独学だと、他の人からのフィードバックが得られにくく、上達を実感しにくいでしょう。
「上達している」という実感が持てないと、努力に見合った達成感が得られず、モチベーションが低下します。
上達を確認するためにも、アウトプットするのがおすすめです。
たとえば、会話をすれば自分がどれだけ聞き取れているかや、自分が話して詰まっている箇所などが理解できます。
アウトプットを繰り返すと、以前との違いが可視化しやすく、自分の上達具合を認識できるでしょう。
語学の勉強を独学でモチベーションを維持する3つの方法
最初はモチベーション高く勉強し始めたけど、徐々にモチベーションが低くなることは多くあります。
語学の勉強をスムーズに進めるためには、モチベーションを維持するのが不可欠でしょう。
独学で語学を勉強するモチベーションを維持するには、以下のような方法があります。
- 小さな目標をたてる
- 勉強の記録を残す
- 語学を勉強する仲間を作る
モチベーション高く言語を勉強するには、ある程度戦略を立てて取り組む必要があるでしょう。
モチベーションを維持する方法をそれぞれ解説します。
小さな目標をたてる
モチベーション高く勉強するには、目標を立てるのが重要です。
なかでも、目標を細分化し小さな目標を立てると、モチベーション高く勉強するのに役立ちます。
勉強する際には、達成感がないとモチベーションを維持するのは難しいです。
目標を細分化し小さな目標にすると、達成感が得やすくなり、モチベーションの維持・向上が簡単にできます。
小さな目標をたてて毎日達成すると、勉強の習慣化にも繋がります。
独学で語学の勉強をする上での、小さな目標の例は以下のとおりです。
- 1日に単語を5個覚える
- 毎日10分リスニングをする
- 1日に1文音読をする
- 毎日1つずつ文法を覚える
- 10分の勉強を毎日継続する
目標は達成しやすいほど、モチベーションは維持しやすくなります。
小さな目標が達成できれば、もっと勉強したいという気持ちも湧いてくるでしょう。
勉強の記録を残す
1日に勉強した時間や内容を記録に残すと、モチベーションが向上します。
記録することで、今までの勉強量が可視化されるからです。
独学で語学の勉強をする際に、記録を残すメリットは他にもたくさんあります。
- 成長が実感でき、自信につながる
- 勉強の習慣化
- 勉強の進捗具合や課題の把握
- モチベーションの維持・向上
勉強の記録を残す方法は、手書きでもスマホでも、自分のやりやすい方法で構いません。
勉強時間の記録だけでも効果があるので、ぜひ試してみてください。
語学を勉強する仲間を作る
独学での語学の勉強でモチベーションを維持するためには、仲間を作るのも有効です。
独学での語学の勉強は、孤独な作業になりかねません。
孤独に耐えられずに、心が折れてしまう方も多くいます。
同じ目標を持った仲間がいれば、励ましあったりできるため、モチベーションの維持に効果的です。
独学での語学の勉強で仲間を作るメリットは、他にも多くあります。
- 情報を共有できる
- 成長を自覚しやすい
- 実践の練習ができる可能性がある
- フィードバックが得られやすい
- モチベーションを維持・向上できる
語学を勉強する仲間を見つけるためには、「Studyplus」などのアプリを利用したり、「語学の仲間を探そう」などのサイトを利用するのがおすすめです。
都市部では、個人が開催している英会話などのサークルもあるため、参加して仲間を探すのも良いでしょう。
独学で語学を効率よく勉強しよう!
語学を習得するためには膨大な時間が必要です。
独学で語学を勉強するには、効率的な学習のポイントを理解する必要があります。
- 語学の勉強をする目的を明確にする
- 語学の勉強をする目的を明確にする
- 毎日継続して語学を勉強する
- スキマ時間を有効活用する
- ひとつの勉強法に執着しない
- 積極的にアウトプットする
独学での語学の勉強は費用が抑えられるというメリットがある一方で、挫折しやすいというデメリットがあります。
本記事を参考にして、挫折なく独学で語学の勉強をしていきましょう。