グローバル化が進み、外国の人たちと一緒に仕事をしている方も増えてきました。
「日本語以外の語学を学ばなければいけない」と周りから言われているビジネスパーソンのかたも多いはずです。
今後のビジネスパーソンに必要なスキルを企業に聞いたアンケートでは、80%以上が「英語」と回答しました。(英語活用実態調査 2019より)
しかし、「いざ語学学習を始めたが挫折しそう」「語学学習を始めたいけどなかなかやる気が出ない」というかたもいますよね。
語学学習をすると、仕事だけでなくプライベートにも大きなメリットがあります。
本記事では語学学習のメリットについて詳しく解説するので、語学を学習する際の参考にしてください。
- 語学学習のメリット
- 学習するメリットが大きな言語の紹介
語学学習の7つのメリット
語学学習には、以下のようなメリットがあります。
- 職業の選択肢が増える
- 年収が上がりやすい
- 得られる情報が増える
- 日本語の理解が向上する
- 世界中の人と友達になれる
- 海外旅行がより楽しくなる
- 趣味が広がる
語学学習を効率的にすすめるためには、メリットを知り、語学を習得する目的を明確にするのが効果的です。
語学学習のメリットを知っているか否かにより、勉強のモチベーションの維持にも影響がでるでしょう。
語学学習のメリットをそれぞれ解説します。
職業の選択肢が増える
語学を習得することで、就職や転職に有利になるだけでなく、選べる職業の選択肢が広がるでしょう。
語学を習得すると、以下のような業界での就職や転職に有利に働きます。
- 外資系企業
- IT業界
- 観光業界
- 金融業界
- 製造業
多くの業界で就職に有利に働くだけでなく、より高いポストでの転職ができる可能性が高くなるでしょう。
また、語学学習をすると、以下のような専門職に就ける可能性もあります。
- 通訳
- 翻訳
- 外交官
- キャビンアテンダント
- 入国審査官
- 語学教師
語学学習をすると、職業選択の幅が広がり、より理想の職業に就ける機会が増えます。
年収が上がりやすい
多言語話せる人材を求めている企業が多いため、語学学習により年収が上がりやすくなります。
企業に対してビジネスパーソンに必要なスキルを聞いたアンケートでは、80%以上の企業が「英語」と答えました。
一方、社員に不足している知識やスキルに関しても、「英語」と答えた企業が最多でした。(英語活用実態調査 2019より)
多言語が操れる人材は、企業において次のような役割を担うこともできます。
- グローバルプロジェクトの一員
- 海外市場でのマーケティングリサーチ
- 海外との窓口担当
- 海外駐在員
企業で多言語話せる人材が求められていることに加え、担える役割も増えることから、語学学習により年収がアップするチャンスは大きいです。
得られる情報が増える
語学学習をすると、インターネットやSNSから得られる情報が格段に増加します。
インターネットで使われている言語のうち、日本語の割合はたったの4.3%です。(2024年1月時点 インターネットで最も使われている言語より)
他の言語で書かれた文を、翻訳してくれるサービスもあります。
しかし、原文を読めれば、より正確な情報が入手しやすくなるでしょう。
また、SNSにおいても、日本語以外の言語で多く情報が発信されています。
たとえば、X(旧twitter)の日本人のユーザー数は6,928万人です。
アメリカでのユーザー数は1億623万人であり、英語が利用できれば、より多くの有益な情報を取得できます。(2024年4月時点 X(旧twitter)ユーザー数に基づく上位国より)
語学学習をし、日本語以外で書かれた文章を読めれば、より多くの情報が得られるチャンスが増えます。
日本語の理解が向上する
語学学習することにより、学習している語学に対する知識が増えるだけでなく、母国語である日本語の理解も向上します。
- 日本語にはない単語や慣用句などの表現を学習することで、ボキャブラリーが増える/li>
- 文法などを学ぶ過程で、日本語との比較ができ、日本語の文法の理解が深まる
- 他の言語で考える習慣を持つことで、多角的視点で考える癖がつく
語学学習をすると、日本語について客観的に考える良い機会になります。
語学学習により、日本語でのコミュニケーションスキルも、自然に向上するでしょう。
世界中の人と友人になれる
語学学習をすれば、世界の人と友達になれる機会も多くなります。
1位 | 英語 | 15億人 |
2位 | 中国語 | 11億人 |
3位 | ヒンドゥー語 | 6億880万人 |
4位 | スペイン語 | 5億5,950万人 |
5位 | アラビア語 | 3億3,250万人 |
6位 | フランス語 | 3億1,160万人 |
13位 | 日本語 | 1億2,350万 |
(What are the top 200 most spoken languages?より)
世界を見渡すと、日本語を話せる人の人数は、1億2,350万人しかいません。
英語や中国語など他の語学を習得すれば、よりたくさんの人と繋がれる可能性があります。
SNSなどの普及に伴い、現代は実際に会わなくても友達が作りやすい環境です。
語学学習をすれば、SNSなどを使用して、手軽に世界中の人とコミュニケーションがとれるでしょう。
海外旅行が楽しくなる
語学学習すると、海外旅行がより楽しめるようになります。
- 現地の人とコミュニケーションがとれる
- トラブルが起きても、解決しやすくなる
- 現地の文化がより深く理解できる
日本語しか話せなくても、海外旅行は楽しめます。
しかし、語学学習をしているか否かによって、海外旅行の楽しみ方も変わってきます。
語学を習得していれば、現地の人との交流を楽しんだり、ガイドなどに頼らずに自由に旅行ができる可能性も高くなるでしょう。
趣味が広がる
語学学習をすれば、趣味をより楽しめる可能性があります。
たとえば、洋書が好きな人は、語学学習をすれば原書で読書ができます。
原書を読めれば、翻訳した本を読んだ時とは違った発見があるでしょう。
英語にあって日本語にない表現もあるため、100%翻訳するのは不可能で、ニュアンスが違ってしまうことも多いからです。
韓流ドラマやK-POPが好きな人は、韓国語を学習するのがおすすめです。
日本語訳なしで、韓流ドラマやK-POPを見たり聞いたりできれば、作品や歌の世界に深く入り込めるでしょう。
また、自分の好きな俳優やアイドルのSNSも、翻訳なしでチェックできるようになります。
語学学習するメリットの大きいおすすめの言語
語学学習をする際には、はじめにどの言語を勉強するかを選択しなければなりません。
なるべく学習しやすく、ビジネスなどに活かしやすい言語がおすすめです。
- 英語
- 中国語
- インドネシア語
上記の言語は使用する人も多く、ビジネスにも活かしやすい言語です。
習得することで、就職や転職に有利になったり、年収アップにつながるチャンスも大いにあるでしょう。
それぞれの言語を学習するおすすめの理由を解説します。
学習する言語を決める際に、ぜひ参考にしてください。
英語
話者数 | 約15億人 |
主な使用地域 | アメリカ合衆国やイギリスをはじめとする世界中 |
英語は世界共通語と呼ばれる、習得するのがおすすめな言語です。
英語を学習するのが、おすすめな理由は以下の通りです。
- 母国語や第二言語としている人が世界で最も多く、ビジネスでも活かせる機会が多い
- 義務教育から習っているため、すでに一定時間を勉強に費やしている
英語は日本語との文法の違いも多く発音も難しいことから、決して習得が簡単な言語ではありません。
また、日本人で英語を話せる人は多く、長所にするには高い言語力が求められます。
しかし、英語は世界中で話されており、習得すればビジネスに活かせる機会が多い言語です。
中国語
話者数 | 約11億人 |
主な使用地域 | 中華人民共和国や香港 |
中国語を日本人で話せる人は英語と比べて多くありませんが、ビジネス面の観点から習得するのがおすすめの言語です。
中国語を学習するのが、おすすめな理由は以下の通りです。
- 中国の人口は約14億人であり、GDPも約18兆円で世界第2位の経済大国
- 日本の貿易相手国第1位
- 中国語は文法や語彙に共通点が多く、日本人にとっては学びやすい
(外務省 中華自民共和国基礎データ、財務省貿易統計より)
中国は市場規模が大きいのに加えて、日本との関わりも強い国です。
ビジネス面でのメリットが大きいのに加えて、比較的学びやすいのも中国語を学習するおすすめの理由です。
インドネシア語
話者数 | 約1億9,900万人 |
主な使用地域 | インドネシア |
インドネシア語は日本人にとっては馴染みが薄いですが、習得するのにおすすめな言語です。
インドネシア語を学習するのが、おすすめな理由は以下の通りです。
- 世界で最も簡単な言語と言われている
- 単語数が少なく、文法や発音も覚えやすく習得難易度が低い
- インドネシアは経済成長著しく、経済成長率は毎年5%以上
- インドネシアは15歳未満の人口が最も多く、今後さらなる経済成長が見込まれている
- インドネシアへの日系企業も多く進出している
(日本貿易振興機構 インドネシア概況基本統計、インドネシアの人口ピラミッドより)
インドネシア語の習得難易度が低いのに加えて、将来的にビジネス面で使用機会が多くなることが見込まれます。
話せる日本人も少ないため、習得すると貴重な人材になれるでしょう。
語学学習のメリットに関するよくある質問
語学学習のメリットに関して、よくある質問をまとめました。
不安なく語学学習に取り組み、語学を習得するための参考にしてください。
語学学習をするデメリットはあるのか?
語学学習には、デメリットはありません。
ただし、語学学習をする過程で生じるデメリットは存在します。
- 習得までに膨大な時間が必要
- 習得するのにある程度のお金がかかる
- 学習途中に挫折する可能性がある
語学学習の途中で挫折すると、使用した膨大な時間や、お金が無駄になる可能性があります。
語学学習をする際には、目的の設定や効率的な学習計画を立てて、挫折しない仕組みを作ってから取り組むのがおすすめです。
語学学習の方法を教えてください
社会人が語学学習をする場合の方法は、大きく分けると2つに分けられます。
方法 | メリット | デメリット |
独学 |
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スクールに通う |
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|
どちらの方法も、それぞれメリットとデメリットがあるため、自分の状況に応じて選ぶと良いでしょう。
独学は挫折するリスクが高いため、お金に余裕があるのなら、スクールに通うのがおすすめです。
語学学習にはどのくらいの時間が必要ですか?
語学学習に必要な時間は、習得する語学によって異なります。
語学によって、日本人が習得するための難易度が異なるからです。
英語の場合には、英検1級やTOEIC945点以上の語学力を身につけるために、独学で5025時間必要だと言われています。(日本の英語学習時間について:これまでの学習時間とこれから求められる学習時間より)
どの語学を学習するにしても、習得までには膨大な時間がかかることは覚悟すべきでしょう。
より短い期間で語学学習をするには、語学留学をするなど、常に習得したい語学に囲まれた環境に身を置くのが最適です。
日本にいながら環境を変えるには、習得したい語学を話す友人を作るのも有効な手段でしょう。
語学学習するメリットはとても大きい
語学学習がもたらすメリットはとても大きいです。
- 職業の選択肢が増える
- 年収が上がりやすい
- 得られる情報が増える
- 日本語の理解が向上する
- 世界中の人と友達になれる
- 海外旅行がより楽しくなる
- 趣味が広がる
挫折せずに語学学習を継続するためにも、メリットを理解するのはとても重要です。
メリットを理解した上で、語学を習得する目的や学習計画を立ててから、語学学習をすると効率的に勉強ができます。
「語学学習をするか迷っている」というかたも、本記事を参考にして、語学学習をはじめましょう。